プッチー二 オペラ《トスカ》
プッチーニのオペラ《トスカ》は、主役の二人が、全員舞台の上で死んでしまうという、まことに悲劇的な作品だ。
『トスカ』は、フランスの不世出の女優サラ・ベルナールのために、当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだったサルドゥが書いた芝居で、プッチー二は、彼女の舞台を見てたいへん感激し、オペラ化したものである。
物語は、歌姫トスカと画家カヴァラドッシの悲恋、それに、トスカに対する警視総監スカルピアの横恋慕、そして三人の非業の最期を描いている。
初演は一九〇〇年の一月一四日、ローマのコンスタンツィ劇場で行なわれたが、反プッチー二派の妨害のため、失敗に終わった。